(※ 塾長は発達障害に関する公的な有資格者ではないので、診断、治療、療育等については医師、スクールカウンセラー、学校の先生等にご相談願います)
①ネットや本、知人などからの情報に振り回されないようにする
発達に関するお子様の症状は様々です。
親の自己流でネットや本、知人に聞いたりして克服するには限界があり、間違った方法で解決しようとするのはお子様のためになりません。
正しい情報は専門家から得る必要がありますので、まずはかかりつけの医師やスクールカウンセラー、担任の先生に相談するのが良いでしょう。
②不安を感じれば「見て見ぬふり」をしない
障害があることによっていちばん苦しい思いをするのはお子さん本人です。
お子さんが苦しんでいることに一番早く気付くのは親御さんです。
「学校の成績には問題ないから」「担任には何も言われてないから」と、気づいてないふりをせず、「もしかしたら・・・」と不安に感じたら、早く対応してあげましょう。
そうすることで、お子さんが苦しんでいる状態をやわらげることが期待できます。
③表面的な症状を抑えることにこだわらない
発達障害の種類のより、その表面的な症状は主に次のようなものが挙げられます。
社会性(他者との関係)に問題がある、こだわりが強い、感覚過敏
知的機能には問題がない場合が多い
人の話が聞けない、衝動的な行動が多い
成長とともに自分でコントロールできるようになる場合もある
・LD(学習障害)
識字障害(読みが困難)、書字障害(書きが困難)、算数障害(計算が困難)
症状が軽い子、真面目な子などは、他の子の何十倍も頑張って解決しようとして苦しむ場合もある
以上のような症状は、かなり以前であれば、「わがまま」「神経質」「落ち着きがない」「努力していない」「頭が悪い」などと一言で片づけられ、「もっときちんとしなさい」とか「何回も繰り返せばできるようになるはず」などと叱られ続けていたこともありました。
現代でも、このような表面的な症状を抑えようと躍起になってしまい、時には必要以上に厳しく接したりしてどんどんお子さんを追い詰めてしまうケースがあります。
「できないことをできるようにする」のはもちろん大切なことです。
しかし、やみくもに努力させても効果が現れず、むしろどんどん良くない方向へとお子さんを追い込んでいる例も多数見受けられます。
障害に原因がある場合、できないのは何も「その子のせいではない」のです。
表面的な症状を抑えつけることをやめ、発達段階に応じた指導を受けることでお子さんが元気を取り戻し、様々なことに前向きに取り組むようになった例も多数あります。