子供が言うことを聞かないときはどうすればいいか
その内容にもよるが
例えば学校や塾の授業中におしゃべりしている子がいるとして
「授業中なんだからおしゃべりはやめましょう!」
「ほかの子に迷惑だから静かにしなさい!」
などと注意したとすると
とりあえずおしゃべりをやめる子もいるが、
しばらくしてまたおしゃべりし始める子もいる
何度注意しても聞かない子に
「授業中だから」とか
「他の子に迷惑だから」とか
正論を振りかざしても効果はない
そんな子たちも、授業中のおしゃべりがいけないことで、他の子に迷惑なことぐらいわかっている
ではなぜいけないことをしてしまうのか
それは、
ただおしゃべりしたいから
勉強に集中するより、おしゃべりのほうが楽しいから
この子たちにとって、善悪や迷惑より、断然こっちの方が重要なんだから
また、
「お父さん・お母さんのいうことが聞けないの?」
「先生の言うことはちゃんと聞かなきゃだめよ!」
などと、
親や教師の権威に服従するように言い聞かせても、あまり効果は望めない
なぜなら、まだ小学生くらいまでは、
社会に存在する地位・家族関係・役割・年齢などでの上下関係が十分に認識できていない
このような上下関係は、中学生ころから徐々に認識できるようになるが、近年は依然ほど厳格ではなくなっている
…
ではどうすればいいか
「言うことを聞いてほしい側と、聞かない側」という、対立関係のままだと、解決は難しい
親と子、教師と子
目指すところは同じで、本来、対立関係などではない
子供は成長の過程で、社会性、学習習慣、協調性、礼儀や、学習習慣を身に付けていかなければならない
未熟な子供にとって、これらを身に付けていくのは大変なこと
大人の正論や権威を振りかざす前に、
まずは信頼関係を築かなければならない
それには、まずは、子供から
傾聴すること
言葉だけでなく、仕草や表情からも傾聴はできる
そして、
否定しないこと
大人として、子供にはつい「こうしなさい」とか「それはだめよ」などと言いがち
実はこの「否定しない」というのは、「肯定する」よりも重要、そして難しい
いくらなんでも、ちょっとこれはダメだな・・・という内容のことを子供が言ったとき、
これでも「否定しない」ことはできるだろうか?
そんなときも、即座に否定せず、子供が考える間を十分医に取りながら
「そう思ったのね」
「どうしてそう思った?」
「そのとおりにしたら…どうなるかな」
「自分がそうされたらどう思うかな」
「ほんとうにそう思い続けるなら…ちょと悲しいかも」
などと、傾聴しながら対話を深めていくのがいいだろう
この記事を執筆している塾長自身も、まだまだ学んでいかなければならない
子供たちとともに
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